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転職エージェントは使うべき?利用時のメリット・デメリットを徹底解説

転職エージェントは使うべき?利用時のメリット・デメリットを徹底解説

転職を行う際に、転職エージェントを使うべきかどうか迷う人もいるでしょう。また、利用したい気持ちはあるものの、転職エージェントを実際に活用することでどのようなメリットが得られるのか、逆にデメリットが生じる可能性はないのか、そのあたりがあまり理解できておらず、なかなか一歩が踏み出せない人も多いです。

この記事ではそのような疑問を解消するべく、転職エージェントを利用する際のメリット・デメリットを紹介します。さらに、使ったほうが良い人の特徴も解説します。今、転職エージェントを使うべきか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

※本記事内では一部アフィリエイト広告を利用しています。

転職エージェントを使うメリット・デメリット

転職エージェントを使うことによって生じるメリット・デメリットを解説していきます。メリットだけではなくデメリットもしっかりと把握したうえで、自分は利用すべきかどうか判断していけると良いでしょう。

メリット

まずは、転職エージェントを利用することによって得られるメリットを6つ紹介します。

メリット1. 無料で利用できる

基本的に転職エージェントに対して求職者側がお金を払うことはありません。それは、職業安定法によって事業者は一部の例外を除いて求職者から手数料を徴収してはならないと定められているからです。

職業安定法 第三十二条の三

第三十条第一項の許可を受けた者(以下「有料職業紹介事業者」という。)は、次に掲げる場合を除き、職業紹介に関し、いかなる名義でも、実費その他の手数料又は報酬を受けてはならない。

引用:e-Gov法令検索「職業安定法」

一部転職サイト内には有料のサービスがある場合もあるので注意が必要ですが、上記の職業安定法があるため、転職エージェントによるサービスでお金がかかることはありません。その代わり、転職エージェントは求人を掲載している企業側から人材の入社が決まるごとに成果報酬をもらうことで成り立っています。

メリット2. キャリアのアドバイスがもらえる

転職をしたいという希望はあるものの、自分は将来どうなりたいのか明確に決まっていない転職希望者も多いです。そんな時はキャリアのアドバイスをもらうこともできます。多くの求職者と企業のマッチングを行う転職エージェントだからこそ、キャリア相談には慣れており、求職者の満足のいくキャリアのヒントをくれることも。自分ひとりでは何が得意で、何をこれからしていきたいのか見えないことも多いですが、壁打ち相手がいることで見えてくることもあるでしょう。そのために、転職エージェントを活用しても良いのです。

メリット3. 非公開求人も閲覧できる

転職エージェントに登録することで、そのエージェントサービスが取り扱う非公開求人も閲覧することができるようになります。非公開求人の中には大手企業など人気の求人も含まれており、好待遇の求人もあります。非公開求人にする理由としては、応募の殺到を防ぐためや、競合他社に採用情報を知られないようにするためなどが考えられます。そして、ある程度絞られた人材のみ選考を行う状態にしたいという企業側の意思を反映して非公開にしていることが多いです。非公開求人を閲覧できるようになることで、そのような良い条件の求人に出会える可能性が高まります。

メリット4. 企業の情報収集ができる

業績や男女比など企業のWEBページや四季報、決算資料などを見れば分かる情報もありますが、社風など内部の情報は分からないこともあるでしょう。転職エージェントはその企業の採用担当者とのコミュニケーションも取っていることから、その担当の雰囲気や社内の空気感なども把握していることがあるので、より良い情報収集ができます。また、応募者が直接聞きにくいこともエージェントを通じて企業側に聞くこともできるので、疑問があれば代理で聞いてもらって事前に解消することも可能です。

メリット5. 選考のサポートを受けられる

転職エージェントは求人の紹介だけではなく、転職活動の全般的なサポートをしてくれます。特に初めての転職の場合は応募書類の書き方がよく分からなかったり、面接では何を聞かれるのか分からなかったりなど、多くの不安を抱えている人も多いでしょう。そんな時に頼れるのが転職エージェントです。転職に関わる疑問点・不安な点などがあれば相談が可能です。特に面接で想定される質問などの情報を教えてもらえるので選考のための準備ができます。

メリット6. 条件交渉を行ってもらうことができる

内定獲得後に企業との条件交渉が行われます。給与や待遇・ポジション(役職)などの労働条件を転職者側、企業側どちらも納得するような条件にて調整する工程です。この条件で折り合いがつかないと結果的に内定辞退することになり、転職活動のやり直しになってしまいます。ある程度常識の範囲内であれば、その交渉は転職エージェントにお願いすることもできます。どうしても給与をもう少し上げたい、役職付きで入社したいといった少し言いにくい条件であっても転職エージェントは求職者側の意思を汲んで交渉をしてくれます。「企業との話し合いがうまくいかなそう」「言いにくいけどこの希望は伝えたい…」といった事態が想定されるのであれば、交渉を依頼しましょう。

デメリット

転職エージェントを利用すると、メリットだけを得られるわけではありません。もちろんデメリットも存在します。以下に考えられるデメリット3つを紹介します。

デメリット1. そのエージェントが扱う求人しか応募できない

自分が登録した転職エージェントが扱う求人しか応募できないという点はデメリットになるでしょう。もちろん転職エージェントを複数使うことは問題ないので、いくつも登録していれば選択肢をそこまで狭めることなく転職活動ができます。ただし、転職エージェントに応じて取り扱う求人は異なるので、必ずしも自分の希望に合致した求人がそのエージェント内で取り扱われているとは限りません。そのため、自分が希望する職種や業界に強いエージェントをしっかり活用していかないと理想の求人に出会えない可能性があります

デメリット2. 転職を急かされる可能性がある

転職エージェントが転職を急かすのは、大きく以下の2つの理由があります。

  • 理由1. おすすめしたい人気求人があるから
  • 理由2. 転職支援実績のノルマがあるから

転職希望者を理想の企業に転職させることが転職エージェントの仕事なので、転職を基本的には勧めることが多いです。そのため、転職希望者に合致した求人があれば応募をすることをおすすめするでしょう。さらにその求人への応募が既に多い状況であれば、採用枠が埋まってしまう可能性もあるので、応募を急かされる可能性があります。

また、転職エージェントは転職希望者を企業に入社させ、その成果報酬によって対価を得ます。そのため、多くの企業と人材をマッチングさせたほうが儲かる仕組みになっています。このような背景もあり、各キャリアアドバイザーには月間何名以上支援しないといけないといったノルマが課せられているケースもあります。そのノルマ達成のために転職を急かされることもあるのです。

ただし、転職エージェントは、基本的には求職者の味方であり、希望通りの転職を後押ししてくれる存在です。そのため、自分の中で不安が残るようなら納得するまで担当のキャリアアドバイザーと話し合ってから実際に応募・転職するかどうかを判断することをおすすめします

デメリット3. 相性が合わない場合はスムーズに転職活動が行えない

転職エージェントに登録をすると、その後面談時に担当のキャリアアドバイザーとの顔合わせが行われます。そして、その担当キャリアアドバイザーと一緒に転職活動を行っていくわけですが、キャリアアドバイザーも一人の人間なのでもちろん相性の良し悪しはあるかと思います。また担当する求職者の人数が多いキャリアアドバイザーの場合は連絡が取りにくいといった事象も発生するケースがあります。自分が「やりにくい」と感じた場合には遠慮なく担当の変更を申し出ることをおすすめします。我慢してそのまま転職活動を進めても、結果的に良い転職に繋がらない恐れがあります。

こんな人におすすめ!転職エージェントを使うべき人の特徴

ここからは転職エージェントを使うべき人の特徴を解説していきます。当てはまる特徴があれば、ぜひ積極的に転職エージェントの活用を検討してみてください。

特徴1. 転職が初めての人

転職が初めての人であればぜひ転職エージェントを使ったほうが良いです。転職未経験の場合、転職に関することは右も左も分からない状態であることが多いため、それを一からサポートしてもらえることは大きなメリットです。担当のキャリアアドバイザーが目下のやるべきことを整理してくれるので、転職活動をスムーズに進めやすくなります。

選考に関連する、応募書類の書き方や面接対策を実施してくれることはもちろん、どんなタイプの人がどこの企業の内定を獲得したのかといった実績もあるため、具体的な選考へのアドバイスがもらえます。面接対策は実際に模擬面接をしてくれるところもあるので、そのような手厚いサポートが受けられるところを使っていくと良いでしょう。

特徴2. キャリアプランが明確に描けていない人

漠然と転職したいという状態であっても転職エージェントはキャリア相談にのってくれます。面談だけの利用でも問題ないので、自分のキャリアプランが全然決まっていない人は一度相談をすると良いでしょう。キャリアプランについては自分のことをじっくり一人で考える時間も大切ですが、人に相談することで自分では見えなかった強みや経験に気付けることもあります。その結果を踏まえて自分が本当に転職すべきかどうか、そしてどんな転職先に進めば良いのか指南してもらえるので、一人で考えるよりも有効かもしれません。

特徴3. 転職活動にあまり時間をかけられない人

在職中に転職活動を行う場合など、あまり転職活動に時間をかけられない人も転職エージェントを利用することをおすすめします。転職エージェントの最大の強みは「情報」を持っていることです。業界や職種、企業についての情報を持っているといるので、業界研究・企業研究といった情報収集の時間を短縮できます。そのため、あまり時間が無い人であってもスムーズに転職活動を行うことができるのです。

求人数が豊富な転職エージェント3選

実際に転職エージェントの利用を決めたら、どのエージェントを利用するか決めていきます。世の中に存在する転職エージェントの数は非常に多く、どこに登録したら良いのか迷う人は多いでしょう。その際に選定のひとつの指標となるのは「求人数」です。取り扱い求人数が多いと、自分の希望に合致した求人を見つけやすくなるので、なるべく多くの求人を取り扱っているエージェントを1つは選んでおくと良いでしょう。では、取り扱い求人数が多い3つの転職エージェントを以下に紹介します。

総合型 求人数 ユーザー年代・エリア 得意分野 特徴 詳細

リクルート
エージェント

公開求人数:約200,000件
非公開求人数:約250,000件
20代~30代の求人が中心だが、40代以降の求人も多数取り扱う
エリア:全国
全業種・職種に幅広く対応
2019年度、転職支援実績No.1
業界トップクラスの求人件数を誇る
公式

doda

公開求人数:約141,000件
非公開求人数:約35,000件
20代~30代半ばの若手・中堅層求人が多いが、40代以降の求人も多数取り扱う
エリア:全国
IT・メーカー・建設・不動産業界の求人を多く取り扱う
経験者採用や即戦力人材の採用に強みを持っている
様々な転職フェアを開催
応募書類作成ツールや年収査定等便利なサービス付き
公式

マイナビ
エージェント

公開求人数:約38,000件
非公開求人数: 約36,000件
20代を対象にした求人が多い
40代以降はミドル・シニア層特化型の「マイナビミドルシニア人材サービス」にて取り扱う
エリア:全国
大手企業から優良中小企業まで様々な求人を取り扱う
20代前半(第二新卒を含む)から30代の転職支援に強い
各業界・職種・企業に精通
初めての転職でも充実のサポート
公式

※調査時点:2022年7月

転職エージェントに関するよくある質問

最後に転職エージェントに関するよくある質問を2つ紹介します。同じような疑問がある人がいれば、以下の回答を参考にしてみてください。

Q. 転職エージェントをなぜみんな使うのか?

転職エージェントを利用すると転職活動に費やす時間を大幅に短縮できます。企業情報などもエージェントから聞けますし、選考の日程調整もエージェント経由で行ってもらえます。基本的に在職中に転職活動を行う人が多いので、時間にそこまで余裕がない人が多く結果的にそのあたりを全てお任せできる転職エージェントに頼る結果になっていることが考えられます。

Q. 転職エージェントは何割報酬をもらっているのか?

転職エージェントの成果報酬の相場は、転職者の年収の3割程度であることが多いです。例えば、年収500万円の人の転職が成功したら3割の約150万円が成果報酬として支払われます。ただし、転職者が早期に退職してしまった場合などは返金措置が取られることが多いです。相場としては1ヶ月以内であれば対価の80%、3ヶ月以内であれば対価の50%を返金するような契約になっていることが多いです。

まとめ

転職エージェントを利用することによってメリットもありますが、デメリットもあります。しかし、うまく活用すれば転職活動の時間を短縮することができ、スムーズに転職を進められます。特に初めての転職の場合や、自分のキャリアプランが決まっていない、転職活動にあまり時間がかけられないケースの転職であれば、積極的に転職エージェントを使うことをおすすめします。ただし、先述した通り、転職エージェントを利用することによるデメリットはいくつかあります。そのため、転職エージェントをいくつか掛け持ちして応募できる求人数を減らさないようにしたり、キャリアアドバイザーとの相性が合わなければ担当変更を申し出たりなど、自分でできる工夫を行い、そのデメリットを最小限に抑えながら利用できると良いでしょう。「第二新卒の転職」「初めての転職」「女性の転職」など、自分の状況にしっかりと対応できる転職エージェントを見極めて利用していくと良いでしょう。ぜひ、自分に合った転職エージェントを見つけて転職活動をスムーズに進めていってください。

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